2024年のGWツーリングは長崎県にある国境の島である対馬に行ってきました。
今年はどこに行こうか?とずっと迷っていて、最近は海外走っているYouTuber多いよなって思って、それだったら韓国行ってみようか?と考えてました。
GWいっぱい使えば何かトラブルあってもなんとかなるっしょ!と思ったのですが、GW前半が3日連続ぐらい雨予報で、さすがに異国の地で雨の中走って事故ったらとんでもないなってことで韓国行きは諦めました。
今回、韓国には行けなかったのですが、そのときに頭に浮かんだのが対馬でした。
対馬は壱岐と比べると景勝地が少ないという先入観を持っていたのですが、Youtubeで対馬のツーリングを調べてみると海も山も歴史も充実した島で面白そうってことで対馬にしました。
最後の決め手は今回宿泊した東横イン対馬比田勝が直前までキャンセル可能だったことが大きかったです。
これは対馬行きフェリーが予約できないということが関係していて、ホテル予約したのにフェリー乗れなかったらどうするんだよ問題がこれでなんとかなるからです。
いざ対馬へ!博多港からフェリーに乗る

さて、今回は早朝から対馬を走って最北部まで行く予定だったので、0:05発の夜行便で行くことにしました。
Youtubeで予習していたので、フェリーターミナルに20:30ぐらいに行ってチケットを確保しようと考えていました。
ところが、出発日は昼間はずっと雨でなかなか止まずじまいで路面が乾かなかったので21:30ぐらいになってしまいました。
フェリーターミナルに入ってチケットカウンター(バイクなどを扱っているのは1階にある一つのみ)に行くと、すでに5台ぐらい予約が入ってるということでカウンターの人が乗れるかなぁ〜?と困り顔になってました。
しばらく電話でやり取りしてるのを見ながら待つこと数分、大丈夫です!ということで無事にチケットを購入することができました。
ここに来る時は早めに行ってチケットを購入して、晩飯を港周辺で食べた方が安心できそうな気がしますね。

乗船時刻になる前にちょっと港の夜景を見てました。
この時間にここに来ることは滅多にないので、マリンメッセの夜景を見たり、ベイサイドプレイス周辺を歩いたりと時間潰ししてました。

確か22:30ぐらいに待機場所に集合で乗船でした。
バイクに特殊手荷物札をつけて乗船。
フェリーで対馬は約4時間30分かかります。
この対馬航路は対馬海流を通るということで、船が揺れるというのを事前に知っていたので酔い止めを30分前に飲んでいました。
酔い止めというと腹が張ったというか胃が張った感じになるイメージだったんですが、今回ドラッグストアで買ったのは特にそういうのがなくラクでした。
フェリーが出発してしばらく経つと深夜ということもあり、目を瞑って寝ていたのですが揺れる、揺れる。
想像以上に揺れてるのでマジか〜と思ったのですが、酔い止めのおかげで揺れても不快な感じはなく、そのまま対馬まで寝ることができました。

ついに対馬に上陸!
時間は4:40。
一旦、バイクを外に出せば7時まで休憩はできるのですが、寝るのはもったいないので早速出発。
腹が減っては戦はできぬということで、まずは市内にあるファミマまで移動。
島内は一般的なコンビニ(ファミリーマートやローソンなど)がほぼないので、ここのファミリーマートがこの周辺だと唯一のコンビニになります。

腹ごなしした後はいよいよ対馬ツーリング開始!
対馬の南端 豆酘崎へ
厳原港から小茂田濱神社までのルートを大きな地図で見る今回の対馬ですが、事前にYoutubeでいろいろ調べてルートを決定しました。
まずは対馬南端の豆酘崎に行き、上槻の板状節理、椎根の石屋根倉庫、ゴーストオブツシマの聖地である小茂田濱神社に行きます。
豆酘崎までは県道24号、県道192号を使って走ります。
道路は基本的に整備されていて走りやすいです。
厳原港を出てすぐ左折して道なりに進むと県道24号にあたるので、そこから「豆酘」方面を走っていきます。
しばらく走るとすぐ山に入るのですが、急激に高度を上げていきます。
対馬は山深い島で特に南部は標高が高いのでびっくりしました。
すんごい山岳道路走ってるような気分でした。
しばらく走って最初の目的地として内山峠を考えていたのですが、普通に分岐点を通り過ぎてしまいました。
この写真は通り過ぎたところで撮影したのですが、絶景でした。
後で内山峠も行きましたが、急坂のところにバイクを置く必要があって、それならスルーしようってことでスルーしてしまいました。

ここから県道192号を道なりに走って再度、県道24号を豆酘崎目指して走ります。
途中、美女塚公園という興味深い場所があったのですが、今回は寄らずにそのまま走りました。
豆酘崎灯台はすぐ近くまでバイクは行けるのですが、道幅が車一台ギリギリの道ですので対向車が来たら大変だなと思ったのと、駐車スペースが空いてなかったらというのもあって、豆酘崎園地の駐車場にバイクを置いて歩いて豆酘崎灯台に行きました。
豆酘崎園地からは細い道を10分ぐらい歩きます。
ふとスマホをみると見慣れないメッセージが出てました。

普段意識することがない「海外」が出てきて国境の島に来たんだなという思いと、パケ死するかもという不安が出てきましたが、海沿いでネットしなければ大丈夫だろうと思ってそのまま放置しました。

豆酘崎灯台です。
灯台には登ることはできません。
豆酘崎の先端部は崩壊していて立ち入り禁止になっていました。

豆酘崎灯台からの風景です。
いい感じで朝日の撮影ができました。

豆酘崎灯台に行く細い道から撮影。
細い道のところからも絶景が見れます。
上槻の板状節理を見る
豆酘崎灯台からは来た道を戻って県道24号を北上していきます。
ここから上槻の板状節理を見に行きます。
板状節理とはなんぞや?というのは写真を見ていただくのがてっとりばやいのですが、岩石中に発達する平らな板のような規則正しい割れ目を板状節理といいます。
最近までこういう言葉を知らなかったのですが、今回対馬のツーリングルートを決める時に参考にしたYoutuberの地理ライダーさんの動画でよく出てくるのが柱状節理や板状節理という言葉でした。
こういう岩石の風景は好物なので、今回寄ってみようと思った次第です。

県道24号北上して山道から海沿いになった瞬間のところにあるのが上槻の板状節理です。
規則正しい岩の板みたいなのがたくさん見れる風景です。
なかなか迫力がある風景でした。
今まではただの岩石がすげー風景としか言えなかったのが、板状節理だと言えるようになったのは知識が増えた結果ですね。
椎根の石屋根倉庫を見る
県道24号はまた山間部に入っていきますが、しばらくするとまた開けた川沿いの道に変化します。
川の左側を見ていると椎根の石屋根倉庫が見えてきます。

近づいて見てみると高床式倉庫になっています。
ここは米俵とか日用品の保存に使われていたようで中を見てみると今でも農機具が保管されてました。
石は重いのでこれを屋根にするということは、この倉庫もかなり頑丈に作られているんでしょう。
強風には強そうです。

ゴーストオブツシマで有名な小茂田濱神社へ
椎根の石屋根倉庫から県道24号を北上するとすぐに小茂田濱神社に着きます。
バイクは神社近くの小茂田浜海浜公園の駐車場に置きました。

この小茂田濱神社はゴーストオブツシマで有名な神社とのことだったんで、Youtubeで事前に動画見てある程度予習していました。
この神社がある場所は最初に蒙古軍が来襲してきた場所で、ここで宗助国公(ゴーストオブツシマの志村のモデルと思われる)が蒙古軍3万相手に80余騎で迎え討ちました。
史実では全員戦死するのですが、ゴーストオブツシマでは志村と主人公の境井仁が生き残って蒙古軍と戦っていきます。

神社内にはこの場所の歴史について説明があります。

宗助国公の騎馬像です。
対馬を守るために蒙古軍3万と戦った英雄です。
前もって歴史を知っておくと思うものがあります。
都々智神社の海中鳥居へ
小茂田濱神社からキッチンひらやままでのルートを大きな地図で見る小茂田濱神社から次は海中鳥居がある都々智神社を目指します。
県道24号を北上していくと山間部に入りくねくね道になります。
ここを抜けると海沿いを走る道に変化します。
海が見え始めるところで左に行く道があって海岸沿いに降りる道があります。
ここを降りていくと「阿連の洞門」というところに行けるのですが、GoogleMapの口コミでは獣道と書いてありましたので今回はスルーしました。
歩きなら行けそうですが、結構遠そうではあります。
さらに北上して阿連の集落を抜けると山間部に入ります。
そこを抜けると標識が出てきて左折方向に「尾崎」と出てくるのでそこを左折します。
あとは道なりに北上すれば都々智神社に辿り着きますが、都々智神社という標識がないんですよね(もしかしたら見逃してるだけかもしれませんが)
さらに漁港沿いを走りますので道合ってるのかな?と迷うかもしれませんが、直進していけば大丈夫です。
行き止まりみたいなところにバイクを置いて神社を見にいきました。(車だとUターンが厳しいです)

干潮だったので神社まで行くことができましたが、歩いて行った先がこの時は封鎖されていて神社までは遠回りしないと行けないようになってました。
神社に行く場合はすぐ横のコンクリートの道を使うといいと思います。
ちなみに僕は気づかなかったのですが、駐車場は道路の右手にあるっぽいです。
万関橋から万関瀬戸を望む
都々智神社から県道24号に戻り美津島町を走っていきます。
静かな海沿いの道が続くと思ったら急に道が細くなって山間部に入ったりと変化が多いのですが、山間部を抜けると道路は2車線になって長らく離れていた対馬の市街地に入っていきます。
そのまま道なりに直進するとT字路に当たるので左折して国道382号に入ります。
少し直進するとガソリンスタンドが見えてきますので、不安な方はここで給油しておくといいでしょう。
またこの周辺は飲食店もありますので、ここでお昼ご飯もアリです!
国道382号を北上していくと赤い橋が見えてきます。
その橋の直前のところに休憩所があります。

ここにバイクを置いて万関橋に向かいます。
休憩所には対馬では非常に貴重な公衆トイレがあります。

万関橋は歩いて渡ることができる橋です。
ここから万関瀬戸を見ることができます。

ここは昔、旧大日本帝国海軍によって開削された航路です。
開削されたことによって対馬は上と下で分かれることになりましたが、国土地理院の見解としては対馬は一つの島という認識とのこと。
ちょっと前までは普通に陸続きだと思っていました。
ここは対馬でも有名な観光スポットということで、韓国人乗せた大型バスがひっきりなしに来ていました。

浅茅パールブリッジで浅茅湾の見事なリアス式海岸を見る。
ここから最初は赤島大橋に行こうと思ったんですが、浅茅パールブリッジという言葉に惹かれて行ってみることにしました。
万関橋から国道382号を北上していくと小さい浅茅パールブリッジと標識が出てきますのでそこを左折して直進すると数分で到着します。

浅茅パールブリッジから南側の風景です。
深い緑色の海ですね。

こちらは北側の風景です。
種子島とか屋久島っぽい風景ですよね。
このゆるいリアス式海岸の風景が異国っぽい感じです。

浅茅パールブリッジです。
こんな感じの橋です。

駐車場にはパールブリッジの説明がある看板があります。
アクアブルーの海が見える赤島大橋へ
浅茅パールブリッジから来た道を戻って国道382号を北上します。
しばらくすると赤島大橋という標識が見えてきますのでそこで右折します。
地図を見ると道なりに直進していればOKみたいな感じですが、そのまま直進すると港のほうに行ってしまいます。
あれれ?と思って引き返すと赤島大橋行くのに右折という標識がありました。
直進していればOKと思って標識に気づかなかったようです。
正しい道に入って直進すると赤い橋が見えてきます。

道が細いので思いっきり隅に寄せて撮影しましたが、ここはめちゃくちゃ映える場所ですね。
沖縄で撮影しました!と言っても違和感がない風景です。
海に絵の具の白を混ぜたような感じの水色がとても綺麗です。

海の底見えてますよね。
ここは潜ってみたくなるような海でした。
赤島大橋から見える海はとても綺麗というのは事前に調べていたので知っていたのですが、ここまで綺麗だとはびっくりしました。
ここは対馬に来たら絶対に行くべきスポットです。
お昼ごはんはちゃんぽん
早朝から対馬の景勝地を巡りながら走ってきましたが、赤島大橋に着いたあたりでちょうど11時になっていました。
朝4時半から走ってるのでお腹が空いたのでご飯の検索をしました。
対馬のご当地グルメは昔から知ってるのは「石焼き」で、これは居酒屋は食べるものだろうと思ってました。
次にとんちゃんでこちらはお昼でも食べれるお店あるかもと思っていましたが、ここに至る道中で見かけることはなかったです。
僕の中での対馬ご当地グルメはこの2つしかなかったので、お昼はどこか定食あればいいなぁと思ってました。
次に行く場所を烏帽子岳展望所に決めていたので、その前にお昼ご飯をなんとかせねばと国道を北上していたら
交差点の右手に「キッチンひらやま」が見えたので駐車場に入りました。
中に入ると昭和のラーメン屋のような懐かしい雰囲気。
本棚にコミックスがたくさん置いてありました。
カウンターの席をとって、しばし悩んだ後に唐揚げ付きのちゃんぽん定食を注文しました。

しばらくするとボリューム満点のちゃんぽん定食が出てきました。
ちゃんぽんに卵って珍しくないですか?
佐賀ラーメンだとラーメンの中に卵を入れたりするのですが、ちゃんぽんに卵はありそうでないですよね。
まずは漬物を食べて、スープを飲みます。
やさしい味のちゃんぽんスープでいい感じです。
ちゃんぽんの具はオーソドックスなもので間違いがないやつですね。
唐揚げも普通に美味しいものでした。
ちゃんぽんを食べ進めて野菜が少なくなってきたあたりで卵を投入!
卵をつるんと食べるか、潰して混ぜるかを一瞬悩んで潰して混ぜると黄身の濃厚な旨みがスープと混ざってとても美味でした。
お腹いっぱいになったので烏帽子岳展望所を目指して出発しました。
異国の見える丘展望所編に続く
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